インターネットTVガイド: "ニュース▽再就職先は見つかるか介護職に挑戦する人は▽たいやき誕生百年の最新事情 池田達郎 鈴木奈穂子"失業者が急増する中で、失業者を介護産業に誘導しようとしていろいろ取り組みがなされているが、なかなか上手く行かない。もっと介護に予算を寄こせというステレオタイプな利益誘導ニュースだったが、問題の本質は介護産業の「直間比率」の異常さにある。
介護産業の事務職員は空調の効いたオフィスに座りながら「われわれがこんなに努力をしているのに労働者が集まらない」と文句を言っていた。デスクワークをする人のお給料が高すぎて現場の労働者にお金が回らないからではないのか?
これについてはいろいろ書いた。ここ。われわれが払う介護保険料のほとんどが、デスクワークをする人たちのお給料になってしまうのだ。老人が望むのはもっと直接的なサービス(例えばおむつを替えて貰うこと)だけ。年寄りは自分の払う保険料がエラソーな「なんとかマネージャー」なんかのお給料に回ってしまうことには不本意である。毎日近所で見かけるが、デイサービスのご老人の送り迎えに多大の労力とお金を浪費しているように見える。誰でもデイサービスなんかに行きたくはないと思っているはず。介護車によるデイサービスの送り迎えなんかは不必要な経費だ。このおかげで実際のご老人に対する直接的サービス(現場の介護士)にはほとんどお金が回らない仕組みになっているのだ。
外国人介護士の入国さえ自由化すれば、介護士市場が成立し、各自は自宅でサービスを受けることが出来ることになり、膨れ上がった「介護産業」とやらの「9割ピンハネ」システムから逃れることが出来るわけで、万事めでたしめでたしのはずだが、ニッポンでは既得権層(介護産業)の力が強いので、なかなかそういうことにはならない。業界(既得権者)の利益が優先されるから。ニッポンには既得権がのさばりすぎる。
老人の福祉より既得権集団の利益を優先するニッポンの「介護システム」とやらは「アンサステイナブル」(維持不可能)。将来崩壊するのは目に見えている。今のうちから手を打つべきだ。
6 件のコメント:
結局これも理想主義と利権がからみあっているのですよ。
理屈としては、みんなから保険料をもらっているから、それを適切に使わないといけない、だから専門家を養成して、どれだけ必要かを見極めて、本当に必要な質の高いものを提供するようにしなきゃいけないと。
ただ、結果としては散人先生のおっしゃる通り、適切に使うために、不適なくらい膨大なコストがかかっているわけです。
最近では介護に来るヘルパーが、介護されている老人の生活範囲だけしか掃除をしちゃいけないというので、じゃあその範囲ってどれくらいだというのが大問題になっています。それを考えるのがお役所の仕事というわけです。
しかし、多少あらけずりでも、合理的で安いほうがいいじゃないか、というのは今の日本では通りませんね。このままゆっくり窒息していくのですかね。
>その範囲ってどれくらいだというのが大問題になっています。それを考えるのがお役所の仕事というわけです。
日本の介護制度は「介護より会議が多い」ってやつですね。われわれが毎月払う介護保険料は、こんな無駄遣いに消えて行く。破綻に向けてまっしぐら。
うちはデイサービスのお陰で病院で様々なリハビリを受けられて助かっています。車の送り迎えにもかなり助けられていますね。父も「家にじっとしているよりいい」と出かけて行きます。行きたくない雰囲気のトコもあったのでそこは行かなくなりましたが。デイサービスも一様に悪いわけではないようです。
で、以前は連れていってたんですが大変でした。転んだ時もある。なのでタクシーで送迎していたんですが経費負担が大変でした。
母も高齢ですし、うちで引き取ろうか?と申し出ましたが父は母でないと駄目だというし、母は仕事を持っているから島には来れないし、老老介護で悩ましいところです。
以上、デイサービスと送迎があるからなんとかなっている事例でした。
介護士さんのお給料はマジに低いらしく、そういう人の改善は為されるべしというのはおっしゃる通りですね。
無駄は色々あるとは思います。
一番いいのは家に「住み込み」で介護してくれるサービスでしょうね。フィリピンの介護士なんか来たくてしようがないんだけれど、入国許可が取れない。お手伝いさんのビザも日本人家庭が就労先だととれない(外国企業の駐在員家庭向けだととれる)。これを自由化すると日本の介護問題の大半は解決できてしまうのにね。
日本の介護システムはドイツの介護システムを真似して作ったものだそうだが、フランスの真似をして作った子供手当と同様に改悪されている。
ドイツでは老人を介護する家族には給付金が出るが、日本では出ない。家族が介護しても他人が介護しても同じ事ではないか。その結果、子供が親を殺してしまう事態が生じている。
Canada に住んでますが、この国の事を調べた事ないので何もしりませんが、別に介護の為ではなく親と同居して親をlookafterしてる人には、所得税の控除をいくらか受けられる様です。
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